非常用発電機とは

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非常用発電機とは?

非常時に火災により、停電になってしまった場合、設置している防災設備が動作できないことが考えられます。

一定規模の建築物には、火災を消火したり、人が煙に巻かれないように、スプリンクラー、屋内消火栓、排煙機などの防災設備が設置されます。
これら防災設備は「火災で停電になったので使えない」という事にならないよう、防災設備専用の非常用電源である自家発電設備が必要になります。

非常用発電機は災害時の人命救助の生命線であり、被害の拡大を防ぎます。

非常用発電機の種類

◼︎ ディーゼルエンジン非常用発電機

小型から大型まで幅広い出力に対応可能で機種も豊富。非常用発電機としてはこちらの方が多い。
デメリットしては、排気の際の煙や騒音面、振動面などがある。運転時の負荷が低すぎると、余計に煙が多くなる。
したがって非常用発電機を選定する際には、大は小をかねる、といった具合に余力を残しすぎた選び方は行わないほうが良い。
価格はガスタービン式よりも安くなる傾向がある。 

《メリット》 

・機種が豊富で小型から大型まで対応可能

・本体も安価

・発電効率が良い

・燃料単価が安い

・メンテナンスが容易

《デメリット》

・ラジエーターが必要

・振動による騒音

・排気ガスの煙が多くでる

◼︎ ガスタービンエンジン非常用発電機

ディーゼルエンジンに比べてより小型化が可能で、静音設計のものもあり騒音面や振動面などで優れている。
但し、燃料消費が高いため、別途必要な燃料タンクのことを考えると全体の設備が大型化してしまう。
価格は仕様面が同じならばディーゼル型よりも高くなる。

《メリット》 

・省スペース 

・低振動で静音化可能 

・冷却水不要 

・排気ガスの煙が少ない 

《デメリット》

・発電効率悪く、燃料単価も高い 

・本体も高額 

・メンテナンス費用も高額 

・吸排気風量が大きい

定期的に点検やメンテナンスしましょう

◼︎  「災害時、非常用発電機が作動しない…。」では済まされない管理者責任。

定期点検やメンテナンスを怠っていると、最高で1億円の罰金及び刑事責任を追及される可能性がございます。

法令による罰則等
電気事業法
※経済産業省
 技術基準に適合していないと認められる
発電設備の設置者(電気事業法第40条)
技術基準への適合命令
又は使用制限
建築基準法
※国土交通省
検査報告をしない者又は虚偽の報告をした者
(建築基準法第101条)
 100万円以下の罰金
消防法
※総務省
 点検報告をしない者又は虚偽の報告をした者
(消防法第44条11号)
30万円以下の罰金
又は拘留
上記従業者等の法人(消防法第45条3号) 最高で1億円の罰金及び刑事責任
 
また、非常用発電機が災害時に起動しないことで被害が広がった場合、損害賠償を請求される可能性もございます。

定期的な点検とメンテナンスを行うことで非常時に備えることができます。この法令で義務化されている点検・メンテナンスを「負荷試験」といいます。
また、建物の利用者や入居者へ安全な建物であることをアピールするができ、建物の価値向上にも貢献できます。
 

各機関メンテナンス推奨時期

エンジンオイル・オイルフィルター 

1~2年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 

 
エンジンオイルはエンジン内の潤滑油として機能しており、フィルターはオイル内の異物除去を行っています。また、エンジンオイルはエンジンが全く動いていなくても、オイルは酸化され続けます。新しいオイルはアルカリ性であり、酸化=劣化になります。劣化したエンジンオイルは粘度が下がるため、十分な油皮膜を形成できません。そのため、劣化したオイルを使い続けるとピストンやライナ内面等に細かい傷を付け、最悪の場合エンジンに重大な損傷を与えてしまいます。
 


プライミングポンプ

12年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 
オイルプライミングポンプは、始動直前にエンジン各部にオイルを強制的に圧送し行き渡らせ油膜保持させるためのポンプです。非常用の発電機は、一般の発電機と異なり、数か月も放置された状態から、いきなり全力負荷で動作することを要求されます。エンジン内部でオイルが完全に落ちて、油膜が切れた状態でいきなり動作することになりますので、そのままではシリンダーにもピストンリングにも傷がつきます。それを防ぐのが、オイルプライミングポンプです。プライミングポンプの不具合は本体の劣化による不動と補器基盤のショートによる不動の2種類があり、特定が必要になります。
 

冷却水配管(ラバーホース)、サーモスタット

12年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 
 

 
サーモスタットは冷却水温度自動調整弁とも呼ばれ、水温が75℃程度になると開弁し、ラジエータに冷却水を送る。冷え過ぎや過熱などのトラブルを予防する装置である。
 
サーモスタットに不具合が発生しますと、「エンジンを冷やしすぎ始動性能の低下」または「オーバーヒートの原因」となります。また、冷却水漏れ等により、サーモスタットが空気に触れる状態で長期間時間が経過しますと機能が失われるため、交換が必要になります。
 


ウォータポンプ、ラジエーター

12年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 
 

 
ウォーターポンプは冷却水をエンジン各部からラジエーターまで圧送循環するためのポンプになります。ラジエーターはエンジンによって高温になった冷却水を、ラジエータコアで分散させ放熱させる機能を持ってます。ウォーターポンプ、ラジエーター共に経年劣化すると水漏れが発生します。水漏れが発生すると、冷却機能の低下と共に各機関への酸化等のトラブルも発生するため、早期の修繕が必要となります。


冷却水・ファンベルト

冷却水は1~2年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。
ファンベルトは6年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 

 
冷却水はエンジンのオーバーヒート抑制のための冷却機能だけではございません。不凍・防錆・キャビテーション(気泡化)抑制の機能も果たしております。冷却水が劣化いたしますと、水垢の発生や防錆・キャビテーション抑制の効果が薄れ、ラジエーター内に錆を発生させラジエーターやエンジンの破損につながります。また、ファンベルトはラジエターの冷却用ファンを回すためのベルトになります。破断しますと、冷却機能が無くなり、エンジンがオーバーヒートしてしまいます。

燃料・燃料フィルター

燃料は10年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。
燃料フィルターは1~2年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 
 

燃料給油時、燃料キャップを外した状態となるため、状況によっては燃料タンク内に砂埃や雨水が入り込んでしまう。また、季節によっては温度差によって生じる結露で水が溜ることもある。このような異物や水分が混じった燃料をそのままエンジンに圧送してしまうと、燃料噴射ノズルを詰まらせるなど、エンジンの不調の原因になり得えます。そのため、定期的な交換整備が必要になります。


フィードポンプ・燃料タンク

フィードポンプは12年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。
燃料タンクは6年に1度の目安で、錆・腐食・漏れの確認と修繕することをお奨めします。

 

 
フィードポンプとは燃料タンクからエンジン内へ燃料を送る役目を担っています。フィードポンプが劣化すると、燃料をエンジン内へ送ることができなくなる場合とオイルと燃料が混じってしまう事象が発生します。燃料とオイルが混じることでエンジンに様々なトラブルを生じさせ、最悪の場合、エンジン本体が破損してしまいます。そのため、定期的な交換整備が必要になります。

停止ソレノイド

停止ソレノイドは12年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 
停止ソレノイドとは燃料の供給をストップしエンジンを停止させるための機関になります。
停止ソレノイドに不具合が生じますと、停止ボタンや自動停止による、エンジンが停止が
できなくなります。そのため、定期的な交換整備が必要になります。


蓄電池・触媒栓

HS-E/HSE型 蓄電池は5~7年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。

 
 
MSE型 蓄電池は7~9年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。
 


MSJ型 蓄電池は13~15年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。


REH型 蓄電池は5~7年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。


触媒栓は4~5年に1度の目安で、定期的な交換をお奨めします。
※25℃一定で管理した場合の期待寿命になる為、利用環境によっては短くなってしまいます。
蓄電池は始動に必要となり、劣化しますと発電機を始動することはできなくなります。
そのため、定期的な交換整備が必要となります。


パッケージ・排気口

外観については、点検時に錆や腐食を確認し問題点は早急に整備することお奨めします。
錆や腐食によって穴が開いてしまいますと、制御盤の上であれば制御盤はたちまちショートし交換が必要になります。また、多少の穴であれば穴埋めできますが、大きくなると修繕不可になり、発電機一式の交換が必要となってしまいます。錆や腐食がひどくなる前に修繕を行うことが必要になります。